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2016.07.06 今日の患者様! ~水泳(水球)をしていたら、肩が痛くなった~

 

皆さんこんにちは!院長の平松です!

 

今日は、水泳(水球)をしていたら肩が痛くなってしまった患者様について書きます!(許可はとってあります!)

 

水泳といっても色々な泳ぎ方がありますが、今日はクロールで水を掻く動作、または水面に手を入れる際にケースに痛みが出る場合について書きたいと思います。

 

水泳の選手って体が逆三角形の人が多いですよね?

全身運動なのでどこの筋肉も重要なのですが、肩甲骨回りの筋肉、背中の筋肉の発達により逆三角形のナイスボディーが出来上がります。

この筋肉が、泳ぐ際の肩の動きに非常に重要になってきます。

 

クロールだけではなく、泳ぐ際の肩を回し、水を掻く動作時には肩甲骨の動き、腕のねじれ方、広背筋の筋力等、背中側の筋肉の働きが重要になります

 

この患者様の症状は、「クロール時に腕を上げると肩が痛い」という症状でした。

最初に肩がどこまで上がるか、どの角度で痛みが出るかを検査します。腕をまっすぐ挙げた場合の正常な可動域は0~180°の範囲になりますが、

160°までしか上がりませんでした。

 

この際に診るポイントは、肩の関節自体の動きが悪いのか、肩甲骨の動きが悪いのかがポイントになります。

彼の場合は、肩甲骨の動きが悪いことがわかりました。

 

「肩甲骨の動きが悪いよ」と説明させていただくと、施術している最中に患者様からほぼ絶対と言っていいほど「肩甲骨を動かす筋肉」ってなーに(・・?

という質問をよく受けます。

 

ひとえに肩甲骨を動かす筋肉といってもたくさんあるのですが、今回の場合は僧帽筋という、いわゆる皆さんが思う肩こりの筋肉です。

この僧帽筋という筋肉は、後頭部のでっぱり、背骨(胸椎)から始まり、肩の外端まで付きます。

この筋肉の働きが悪くなると腕を上げた際の肩甲骨の動きが悪くなり、腕が上がらなくなります。

この筋肉を緩めると腕が上がるようになるのですが、マッサージだけで良くなる人はあまりいないように思います。

筋肉をマッサージしても、筋肉の始まりの場所と終わりの場所のバランスが悪ければ、またすぐに硬くなり、無理に使うことにより再度痛みが出てしまう場合があります。

当院では、「痛みがある場所だけ」を施術するだけでなく、体全体のバランス、体全体の連動性を診て施術します。

この患者様の場合は、骨盤の歪みと、股関節の可動域を広げたことにより腕が上がるようになりました!

不思議ですよね~!

文章に起こすと膨大な文字数になってしまうので、今回の件をまとめると

「痛みがある場所が必ずしも悪いわけではない!」ということです!

スポーツをされている方ならお分かりいただけると思いますが、どのスポーツ(日常生活の動き)でも一つの動作に対していろいろな筋肉が動きます。

なんのスポーツをしていて、どういう動作をしたときにどこの場所に痛みが出るかによって、検査をする場所、施術をする場所等が変わってきます。意外な場所を施術したら、よくなる場合もたくさんあります。

それを勘に頼るのでなく、しっかりと解剖(体の仕組み)の知識をフル活用したうえでの施術により、人間が本来持っている回復能力を引き出し、怪我をした場所を治すだけでなく、怪我をしにくい体にすることも大切になってきます。

 

スポーツをしていて頻繁に怪我をしてしまう方、いつも同じ場所を痛めてしまう方など、是非一度来院してみてください!

 

怪我の原因を徹底的に追求しましょう!